Friday, April 17, 2015

その土地で生きるということ

以前も書いたことだが、旅をしていて、もし医師としてではなくたどり着いたその土地で根を張って生きていかなくてはならなくなったらどうするだろう? よくそう自問する。

あれこれ考えるが、そう簡単な答えが見つかるはずもない。そしてつくづく元手がある程度ないとお金というのは稼ぐのが大変だと実感する。

お菓子やピーナッツ、バラの煙草を売るのがたぶん一番元手のかからない商売だろうけど、どれだけ頑張ったところで一日のあがりはしれてる。女性が立ちんぼで「客」を取るのも元手はかからないけど、いろんなリスクがつきまとう。

少し元手があれば焼き鳥やバナナの揚げたのを屋台で売ったり、トライシクルで乗客を運んだりするという方法もあるだろう。さらに食堂や雑貨屋、安宿、塾ぐらいまで来るとその等級が色々分かれて行き果てはチェーン店やホテル・グループ、私学となりもうこれは一大企業である。

自分で商売を起こさずとも自分の労働を売るという方法もある。何かしら特技があればその分高く労働を売れるが、誰でもできる単純労働は賃金が安く、仕事が簡単なわりに賃金がよい仕事は競争が激しい。

要するにものすごく画期的なアイディアを思いつくか、さもなくば少しずつステップアップしていくしか方法はないという結論になるのだが、お金がなければ、残る頼りは「教育」と「健康」だ。

フィリピンでは大学というものが雨後の筍の如く乱立していて、高校を卒業したぐらいではなかなか仕事を得ることはできない。たとえ大学を卒業していてもキャリアアップの為に仕事をしながら学校に通っているというのもざらだ。

健康については国民の平均年齢が23.4歳なので若くて健康なことは特別のセールスポイントにはならず、むしろ最低用件という感じだろうか。(未完)

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